梅の花
ぽんぽん、ぽん、ぽぽんと
咲きはじめ
風の中で頭を下げて
青い空の前に花をあげている
少しだけ甘くて酸っぱい梅の香りがする
見上げると降るように梅の花
こんなにたくさん咲いて咲いて
雨が降ったら散ってしまう
梅の木の横で
朝日が昇るのを
しばらくじっと見ていた
日の光がゆっくり長くなり
高くなっていく
当たり前のことだ
なのに不思議なものを見たかのように
ドキドキする
ゆっくり動く太陽の光で
花は常に表情を変えていた
自転しているのは地球で
太陽も動いているんだっけか
日の出の光は赤よりオレンジ
桃色に柔らかい
「太陽よ!太陽が昇ってきたわ!」
花が叫んでいるようだった
花の命は花によるけれどやっぱり短い
一週間そこらだ
その間、夜に何を思い、また昇る日差しに何を思っているんだろう
花とともに自転している地球の上で
太陽を見ていた
写真全部:https://ahito.com/photo/hukei/20240203091342.html
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