新しく中古のカメラを買った
今までのカメラもまだ十分使える気もしたけれど
ボディを触るとぐらぐら
いろんなところがぐらぐらする
そのうち、ぱしっと
すべてのボディパーツが
バラバラになってしまう気がする
(オリンパスのミューで撮ったもの)

バラバラになりそうなカメラ
ゆるゆるのボディパーツをおさえながら撮る
それでもとっても気が合う
好きな写真が撮れる
オリンパスのミュー、もう何十年も相棒だった
残念だが「ぱーん」とパーツが散り去る前に
新しく、中古でカメラを買った
昔からずっと気になっていた
オリンパスのタフ「tg-4」だ
オリンパスはいつの間にかデジタルカメラから撤退していた
その精神を継いだ「OM SYSTEM」
タフももちろん開発中だ、今最新はtg-7だ
以前、タフなこのカメラを知った時から
「タフってすごいじゃん、タフなんじゃん」と
とても気になっていたので
中古とはいえ手に入れられてとてもうれしい

なんだかフォーカスが全然合わない
「こうしてほしい」が効かない
ズームアップの時だけやたらにいい感じに気が合う
私がど近眼だから、カメラもど近眼のほうに
寄せてくれたのだろうか
ぜんぜんあらぬ方向にフォーカスを合わせまくるカメラと
悪戦苦闘して
ようやく設定が間違っていることに気づいた
フォーカス設定「顔面認証」になっていた
あらぬ方向に(なにもいないのに)合っていたフォーカスは
つまり「顔」を検出していたというわけだ
怖いよ。

ミューのお兄さん、いや弟だ
フォーカス設定をかえた
とてもよく撮れる
いいではないか

梅がたくさん咲いている公園
撮っていたら、ガイド付きのたくさんの人が来て
囲まれた(囲むか!?)
隣に肩が触れるほど近い場所で
たくさんの人が一眼レフとかで撮りだした
私は一昔前の中古だ
ちょっと恥ずかしいどころの騒ぎではなく
隣のおじさんがパシャ―パシャーと撮って
少し動いたらその穴を埋めるようにほかの人が
パシャーパシャ―ととって
そしてまた動いたら私がパシャ―パシャ―と撮るんである

ワルツのように
おじさんたちと私でくるくるまわる
お金も払っていないのに
ガイドさんが「この公園のこれはこういう歴史的意味が」と
丁寧に説明する声を背にうけながら
「勉強になるー」と
ワルツをまわるんである
なんだこれ

これはもうしょうがない
ほかの場所で撮ろう、と
場所を変えたら
犬が来て
なんでか靴を嗅がれる
飼い主さんがすまなそうである
私は写真を撮っていて
何の反応もできない
恥ずかしそうな飼い主さんと
嗅いでいる犬と私で
なんだかすごい気まずい

それでまた場所を変えたら
今度は子供が来て
「おかーさん花ぁ!!とってぇ!!!」と
なぜか私の隣でピースをはじめた
私、映るんが。
おかーさんも気にせずに撮ってるが
こういうことがよくある
何回もあったことだ
でも一向に冷静になれない
集中なんかできない
混乱のまま写真を撮る
写真撮ってるとよくあるんである
子供も来る
撮る人も来る
目立つんだろうか。

カメラは相性だと思う
気が合うかあわないかで
撮れ方が違うと思う
性能より、好きなもののほうがよいと思ってる
今回の子も、気が合いそうだ
とても好きだ
写真全部:ahito.com