おひさまの光@写真と水彩画のBLOG

箱根の温泉にいくことになったので
その近くにある低山、「天照山」を登ってきた
ぽつりぽつりとしか人がおらず
道が細いところもあり、急なところもあり、
なかなかハラハラした

バス停から川沿いを歩いて山へ向かう

ずいぶん紅葉が綺麗だ
もみじの郷なんてのも近くにあるらしく
ここいらはもみじが有名なんだな、と思う

色味が緑っぽい黄色、黄色、橙色、赤色、濃い赤色と変わっていくようで、
一瞬の、赤色だけを見てとるよりも
付き合いながら歩く、色変わりが楽しい

登山口には鳥居があった、白茶けている
神社というからには神主さんもいるわけで
参拝される方もいる

歩く。 歩調はとぼとぼゆっくりが正しいらしい
どこかのテレビで見た覚えがあるが
「演歌をうたえる速さ」が良いとか

クマよけに、歌ってもみたが変な気がして止めてしまった
湯河原には熊はいないという

道端にあった木の枝を杖代わりにした
たくさん木の枝が落ちているので助かる
杖があるのとないのじゃずいぶん違う、細くて急な山道だった

ああ、これは本当の登山だな、山登りだな、と思う
私は初心者(あるいは初級者)向けの山ばかり登っていたので
こんな風な山道そのものは実は初めてだ

ここは頂上の光景より滝が有名だ
去来の滝に向かう、どうも木々が多く、道が険しい、というか急で滑る
旅先なので滑落したらとても迷惑がかかる
ゆっくり、慎重に向かう

なんとか着いたが、じっくり見る余裕がなくなってしまい
写真もおもうように撮れなかった
滝つぼがやたらにきれいで、冷たそうだった

その後、天照神社に向かう
優し気な神社で、手入れが行き届いている
神主さんが行き来しているのがわかる

なぜかお腹がそんなに空いていなかったけれど
おにぎりとお茶を飲んで、ゆっくり浸った

白雲の滝にいく道がわからず、帰ろうとしたら
団体さんがいらして、すれ違い時
「あんたぁ、滝みたぁ?白雲の滝ぃ」と話しかけられる
「いやみてません」というと
「もったいないよぉ、神社からすぐだよお」と言われ
そうか、と振り返ったら道が目に入った

てくてくと登り、けっこうな狭い道をゆっくり進み

白雲の滝。虹がかかっている
やさしい色合い
なんだかすごく感動してしまい
すわって少しばかり長く見続けた

お尻の座りが悪くなってきたので
帰ろうとすると、道っぱたで先ほどの団体さんとすれ違う
「ああ、ありがとうございました。とても良かったです」というと
「そうでしょう!そうなのよ!」と喜ばれた

帰り道。森の中はほとんど人がいない
なのに気配がいろいろあり
森の呼吸みたいなものを感じる

お腹で呼吸しながら歩いた
とても心地が良い

途中で少しへばる
道がほそく、場によっては急な坂道になるので
気が抜けない、こうした道は下りのほうが難しい

疲れたな、へばってきた、集中力が切れてきた、思ったら、
ポケットに入れておいたチョコレートを食べた

不思議だなぁ、と思うのだけど
そうすると妙に回復する、
そんなに食べ物というのは
すぐに回復してくれるものなのだろうか
普段は分からないけれど

たまに、ぽつりぽつりと人とすれ違う、
もしかしたらここら辺に住まいのある方は
この山をハイキングコースとして
手軽に楽しんでいるのかもしれない、
服装や、装備がそんな感じだった

下山。グーグルで調べた少しあるくけど
道なりにある喫茶店に向かった
低山里山はそういう楽しみもある