梅は早い花はもう咲き始めている
梅園に行ってみたら、
花弁が多い「冬至」という白い梅が咲いていた
帰ってから熱が出て、風邪をどこかでもらったらしい
布団を敷いて寝ていたが
梅の花がおもいうかび、
絵筆をとった
具合がよくないからなのか
ふだんよりうんと描けない
描いている間に熱が上がってくる
頭を使うとあがるらしい
絵は意外と頭を使うのか
やめて、寝ているとまた下がる
しばらく外に出られないから
写真を見ながら、梅の花を思い描く
起きては描いて、「あちゃー」な感じで
また寝て、花を思い染む
また起きては描いて、寝ては思い……
何枚も何枚も紙が散りになり
ようやく二枚、こんな感じかと描けた
白い白い梅の花
寒い空に枝を伸ばす
黒い幹に、白が生えてとても美しい
寒いことは厳しいけれど
美しいとも思う
梅の花の枝はまっすぐで
連なるように、花が咲いて
音のように花の流れが出来ている
白い花は空を見ている
空に咲くのを志している
見ていると、なんとなく
そんなことを思う
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