鬼ごっこ

鬼ごっこで私は逃げていた。

真昼の公園。

背の高い樹木が並ぶ。

走っていくと

何故か本を売っている一角に出会った。

「おい、店長!」と呼ばれて立ち止まると私は5才になった。

「この***って奴ですけどね、売れると思いますか。」

私は鬼ごっこで逃げているのに店長でもあるらしい。

「うん、かき氷の赤いのをつけると濡れるらしいよ。(そりゃそうだ)」

「ではやってみましょうか」

本屋の兄貴が手をすりあわせると床にしゃがんで石を拾い始めた。

その石をすりつぶしてかき氷を作るのだ。

私もしゃがんでみていると

「実はね、店長、私が鬼なんですよ。」

そういって兄貴が石をぶつけてきた。痛かった。